ActionCOACHジャーナル Vol.14(2-01 時間を有効活用する)


経営者にとって、最も大切なリソース(資源)は何ですか? と尋ねた場合の一般的な答えは「お金」です。その他にも、「従業員」「家族」「健康」「自分」といった答えが返ってくることもあります。 


もちろん、これらはどれも重要ですが、実は経営者にとってとても大切なリソースなのに、あまりにも当たり前過ぎて忘れられがちなものがあります。それが、会社の時間(自分や社員の時間)です。 


過ぎ去った時間を再び取り戻すことはできません。毎日、多くの人と会い、多くの判断や決断をしなければならない経営者にとって、自分や社員の時間を最大限に有効活用することは、何よりも重要です。あなたは経営者の時給に見合う時間の使い方、時間管理をしていますか? 自分や社員の時間を無駄なく有効に活用していますか? 


ちなみに、平均的な中小企業の経営者の年収は1000万円~1200万円だといわれていますから、仮に年間2000時間働くとして、その時給は社会保険や健康保険の費用なども加味すると、7500円~8000円になります。これは一般的な社員の時給の4~5倍です。つまり、今のあなたの仕事を社員や外部に任せることができれば、会社の無駄なコストを大幅に減らすことができるわけです。 


もしも、社員や外部に任せられない、あなたにしかできない仕事がたくさんあるとしたら、その会社はあなたというリソース以上には伸びない会社ということになってしまいます。 


こうした部下に委任できない会社の経営者は、自分がやるべきことに優先順位がつけられていません。まずは自分の毎日の時間を測定してみましょう。1日、1週間、1カ月間単位で自分の時間を分析し、有効な時間と無駄な時間に色分けし、自分がやるべき仕事に優先順位をつけます。これによって、仕事の重要性やインパクトを直接、視覚化できます。 


必要なら、社員それぞれの仕事も測定し、あなたの仕事の優先度と緊急度と合わせて並べ替えてみます。長期の計画、大きな仕事がある場合は、それに取り組む社員ごとに週単位、1日単位の小さな時間に分けていきます。 


毎日の時間はできるだけ同じように習慣づけるほうが良いですが、予期しない出来事が予定の時間を変える可能性もあるので、いざという時に誰に任せるかも考え、毎日、余裕のある時間管理を心掛けましょう。この方法によって、会社全体の時間を分析し、管理することができるようになります。 


やるべきタスク 

  1. 毎日の時間を無駄な時間、有効な時間に仕分けする。 
  2. 1週間、1カ月間測定し、無駄な時間の比率を算出する。 
  3. 仕事に優先順位を付ける。 
  4. 無駄な時間を無くす計画を立てる。 
  5. 必要性の低い仕事は部下や外部に委任する方法を考える。 

無料のお役立ちコンテンツメールをお届けします。

ニュースレターのお申込み

ActionCOACHとつながる

  • facebook
  • youtube