皆さん、こんにちは。ActionCoachジャパンのVietです。
先日、ある有名なコンサルティングの方との会話で、「日本の中小企業の社長の方々はものづくりと営業のスキルは高いですが、お金と人事管理が苦手な方が多い」と聞きました。
確かに、私もそうだったんです。2005年から起業をし、会計知識ゼロでした。
自分のお金と会社のお金の区別はできませんでした。財務諸表を見てもチンプンカンプンでした。経理は経営の測定指標ではなく、納税額計算のためだと思いました。
その結果で、数年間経営をしても、自分のお金はどこに消えていくのか分かりませんでした。
そして、「自分は技術屋だから、仕事に一筋で、お金は要らない」と自分に錯覚させました。
2009年に会計ソフトを開発したきっかけで、まじめにお金のことを勉強しました。社長向けの短期会計知識、CFO等のクラスに参加し、会計のことを勉強してきました。
「会社の経営数字は社長の点数」、「財務諸表は社長の連絡帳」だと分かりました。
中小企業では、予算編成は社長の必須な仕事だと言われています。では、予算編成の目的は何でしょうか?
予算編成とは、「年間目標(収益)とアクションプラン(投資・経費)に対して、お金の計画です。」です。
そのために、SMARTな目標と具体的なアクションプランがなければ、予算編成はできません。
SMARTな目標とは、全社の売上、各部門・商品別の売上、利益、顧客数等の明確且つ到達可能な数字です。通常は前年の○○%アップの設定です。売上がシーズン性のある事業だと、前年の同月の○○%アップという形で設定することが多くあります。但、前年に単発で大きな案件により、売上が著しく上下の場合を考慮し、売上予算を平坦化する必要があります。
第二ステップは、前年度の経費をレビューし、削減することです。肥満な経費の状況で、翌年度の経費予算を立てても、肥満のままです。
第3ステップは、上記の売上に対して、実現するアクションプランの策定となります。何月にどのような経費が発生しそうなのか特定することです。そして、スリム化した昨年度の経費体制と今年度のアクションプランに基づき、今年度の経費計画を立てます。
例えば、昨年の売上は10億円に対して、5500万円の宣伝広告費を掛けました。今年の売上目標は20%アップで、12億円となります。
昨年の宣伝広告費の中で、効果が低いメディアに500万円を掛けました、よって、その500万円を削減し、本当に効果が出た広告投資は5000万円でした。(スリム化された宣伝広告費)。
売上20%アップに対して、今年度の宣伝広告費予算は5000*120%=6000万円となります。
そして、各月にどのような広告を出すのか(アクション)に対して、この6000万円を割当し、各月の宣伝広告費の予算を立てます。
上記の方法で、各主要経費項目で実施したら、予算編成は完成です。
難しいことではないので、中小企業経営者皆さん、是非実施しましょう。
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