3-04 行動パターンを測定する
自分と周囲の人の行動パターンを理解し、
ビジネスコミュニケーションを円滑にしましょう。
苦手な相手同士であっても、その行動の特性を理解したうえで話したり、対処したりすることでコミユニケーションが円滑になり、相互理解を深めやすくなります。相手の行動タイプを4つのパターンに分類して人材の開発や育成を通して組織力を高めるためのツールとして使うことを考えてできたのが、DISC分析です。役員や管理職の行動特性をD/I/S/Cという4つの共通言語を通して知ることで、会社のビジョンが共有しやすくなり、会社全体を強くすることにつながります。
DISC理論では、人の行動傾向を、D=主導型、I=感化型、S=安定型、C=慎重型の4パターンに分類し、それぞれの傾向性や欲求、好む環境、効果的な対処法を提供します。自分や他の人がどのパターンであるのかを理解し、お互いの違いを理解することで、コミュニケーションがより円滑に行えるようになります。
D(主導型): 反対を押し切ってでも成果を上げる
1.自己の価値を高く評価している
2. 仕事中心、成果重視
3. 単刀直入な方法で動機付けられる
4. 基本的な恐れ:利用されること
5. 他人の考えや感情に対して疎い
I(感化型): 成果を上げるために仲間を集める
1. 楽観的
2. 社交中心
3. 周囲からの承認で動機付けられる
4. 基本的な恐れ:周囲からの拒絶
5. まとまりがない
S(安定型):思いやりがあり、協力的、控えめなのが好き
1. 実際的 〜 チー厶プレイヤー
2. 具体性重視
3. 慣例によって動機付けられる
4. 基本的な恐れ:安定を失うこと
5. 現状を維持し、波風立てない生き方
C(慎重型): 緻密で正確、計画性のある行動を好む
1. 正確 〜 緻密、質を重視する
2. 直観的
3. 適切な方法で動機付けられる 〜 自制心がある
4. 基本的な恐れ:自分のやり方に対する批判
5. 自分にも他人にも過度に批判的で要求が強い
例えば、社長は楽観的で社交的なIタイプで、専務は慎重で正確なCタイプ、営業部長はリーダーシップをとりたがるDタイプ、他の20人の社員は協力的で安定志向のSタイプだとします。今までは社長のアイデアと社員の協力で成長してきました。しかし、今後さらに成長を目指すには、リーダーシップをとれる中堅社員が足りません。社員研修を通して、それぞれに合ったコミユニケーション方法を学ぶことによって、マネージャー候補を育てることが必要かもしれません。
やるべきタスク
1. 各行動パターンに基づいた次のアクションを決める。
2. 自分や社員、顧客の行動パターンを測定する。
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